愛知発、
生物多様性推進の
仕掛けづくり、
はじまる。
「私たちが暮らす愛知県には、素晴らしい取り組みがたくさんある──。」生物多様性あいち学生プロジェクトに参加して、私たちは学びました。2005年の愛・地球博や2010年の生物多様性条約第10回締約国会議、そして愛知目標の誕生という流れの中で、県内各地でたくさんの活動や団体が生まれ、各々素晴らしい取り組みを行っていることを、この活動を通じて初めて知ったのです。
そこで、私たちは考えました。もし、そうした取り組みのひとつひとつをつないでいけば……点を線にし、面にしていけば……愛知の生物多様性はもっともっと高まるはず。生き物と人々が共存し、環境と経済が持続的に発展していく社会が実現できるはず……。
そのために、私たち若者にできることは一体なんだろう。そうしたことをテーマに、学びや体験、ディスカッションを繰り返し、 私たちがたどり着いたキーワードは、「守り、つなぎ、広める」こと。それを実現するための学生プロジェクトが始動しています。
we are : session G A I A
= Getting Associated Into Action ~連携して行動を起こす~ / ギリシャ神話の大地の女神GAIA

GAIA 2025年度 リーダー
宇田 陽色
人間環境大学 2年
Comment from Leader
2025年度リーダーの宇田陽色です。
今年度、活動に参加させていただきました団体の皆様、ありがとうございました。
多くの貴重な経験をすることができました!
GAIAのような活動に参加するのは初めてのことで、専門知識がないことに最初は不安もありましたが、実際に参加してみると学ぶことばかりで、とても楽しく、有意義な時間を過ごすことができました。
頼れる存在になれるよう、精一杯努力していく所存です。GAIAの活動に興味を持ち、「参加してみたい!」と思ってもらえるような、活気ある団体を目指して頑張ります!

生物多様性保全に取り組むオール愛知のユース組織「GAIA(ガイア)」は、愛知県が進める「生物多様性 あいち学生プロジェクト」を通して、2020年2月に誕生しました。
このプロジェクトは、ユース世代を核とした連携による生物多様性保全活動の推進を目的に、愛知県が2019年度から進めているものです。次代を担う"ユース世代"を中心とした"連携"により、経済・社会を支える基盤である"生物多様性"に取り組むことこそが、持続可能な社会の構築につながるという考え方が、その背景にあります。
ユース世代とは、これから社会に出て、未来のリーダーとして活躍していく、可能性に満ち溢れた世代です。ユースの皆さんには、貴重で短いユース時代の間に、生物多様性保全への取組や仲間との交流を通して、学び、成長しながら、企業やNPO、教育機関、行政といった社会の多様な主体が、どう連携して持続可能な社会をつくって行くべきかについても考えてほしいと思っています。多様な世代、主体と交流し、自然や生きものに触れながら成長した皆さんが、将来それぞれの分野でリーダーとなり、周りや、次の世代に取組を伝え、広げていくことが、持続可能な社会の礎となります。同時に、企業やNPO等、"大人世代"である社会の多様な主体にとっても、ユースの皆さんと連携することで、生物多様性保全活動の活性化やさらなる広がり、さらには人材育成や社会貢献活動の強化につながります。
このように、ユースを核とした多様な主体の連携により、ともすれば難解に思われがちな生物多様性の保全活動が、楽しみとともに広がっていく姿を、愛知県は2030年のSDGs達成に向けた理想の姿の1つとして描いています。こうした思いを、愛知県はGAIAの活動に託しているのです。
現在、GAIAでは、大学や専門学校、高校、社会人など、幅広い所属、専門のユース世代の皆さんが、楽しみながら、生物多様性保全やSDGsの活動に取り組んでいます。既にユースの視点から、GAIAとしての「目指す姿」や「SDGs宣言」等を考えられていますが、愛知県が掲げる前述の思いを、GAIAの理念に取り込んでくれているものと思います。そうした未来に繋がるGAIAの活動を、愛知県は今後も応援していきたいと思います。頑張ってください!

生物多様性あいち学生プロジェクト
プロジェクト誕生まで
2005年 長久手市で愛・地球博開催
2010年 名古屋市にて生物多様性条約第10回締約国会議:CBD COP10開催 愛知目標誕生
2016年 県内9ヶ所で生態系ネットワーク協議会が発足
2019年 愛知県がSDGs未来都市に選定される
GAIA(ユース)の皆さん
生物多様性は気候変動と並んで世界中で取り組むべき喫緊の課題となっています。
世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組条約」では、各国が2030年までに生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せるために取組を推進させることが求められています。
目標達成い向けては「待ったなし」で取組を進める必要があり、本県においても企業、NPO、そして皆様方ユース世代と連携しながら取組を進めているところですが、なかでも「GAIA」の活動に大いに期待しています。
ユース世代が中心となって、生物多様性の保全に取り組むオール愛知のユース組織である「GAIA」は、県内9地域で行う企業やNPOと連携した自然環境保全活動を軸に、今年は新たに、おかざき自然体験の森での活動やトヨタ車体株式会社との連携プロジェクトなどユース自らの発案のもと、積極的に新しいことにトライした充実した活動を行っています。引き続き生態系の保全に尽力していただきたいと思います。
GAIAの皆様には、愛知県の豊かな自然を次世代へ引き続ぐために、自分たちに何ができるか、何をすべきか、という問題意識を常に持ちながら、活動を通じて色々な人と交流し、生物多様性保全活動におけるリーダーになっていただきたいと考えております。
これからも皆様の活躍を応援しています。
愛知県 環境局自然環境課 課長



